身近な人に「死にたい」と言われたら

・死にたい、と言われたら。最後まではなしを聞く。しかない。

 

・「生きていればいいことある」とか、「がんばれ」みたいな、(表層的な)アドバイスは、それを言う人の気持ちが軽くなるかもしれないけど、死にたい人には響かない。それを言っても楽になるのは自分だけなんだ。それだけ人間の死にたさは重いんだ。

 

・安易にその人の希死念慮をなんとかできると思わないほうがよい。他人の死にたさを背負い込む必要はないし、そうするべきでもない。

 

・死にたさなんて、他人の一言で消えるわけではないから。多少の慰めにはなるかもしれないけどね。

 

・じゃあ、どうするのか。具体的に行動に移すとしたら。黙って相手の話を聞く。これだけ。せいぜい、心療内科を案内するのがなしうる限度なんだ。それ以上はただの人間が背負うには重すぎる。

 

・生きていてほしい、と思う。僕があなたにしてあげられることなんて何もないかもしれない。でも生きていてほしいんだ。あなたがいなくなると僕が困る。