ヒカルの碁、あまりにもアキラとヒカルのカップリングが強い。「碁は一人では打てない。二人で打つものなんじゃよ」みたいなセリフあったし、セックスか?

2023/06/11

 

・『ヒカルの碁』を全巻読みました。子どもの頃アニメをうっすら観た気がするけど、ちゃんと漫画を読むのは初めてだった。

 

囲碁部が僕は好きだったけど、ヒカルが院生になることで三谷と完全に決裂してしまうのが悲しかった。

 

・あかりちゃんが可愛かった。ずっとヒカルが好きなんだろうなということが伝わってきたのも良いし、ヒカルはあかりを、異性としてではなく幼馴染として(そして、囲碁を打つ者として)見ているのも良いなと思った。作中において、ヒカルとあかりが恋愛感情を伴う関係として描かれていないのもよかった。将来、あかりが別の人間と結婚して、子どもが生まれて、その子とヒカルが囲碁を打ってそう〜という幻覚も見えた。

 

囲碁部のメンバーたちには、ヒカルとは関係なく、そこに熱い青春の日々があったのだ、ということもちゃんと言及されていてよかった。先輩たちの卒業、新入部員の加入、日々の練習、大会出場とか。後半は2,3巻に1話くらいしか中学パートはなかった気がするが、それでも全く描かれないよりはよかった。ヒカルが院生になり、プロになっていくのと時を同じくして、囲碁部の彼らは日々練習をして、大会に出ていたのだなあというのが分かる。数少ないからこそ囲碁部パートは読者の印象に残る。17巻、ヒカルとアキラが対局する前日の放課後にヒカルとあかりが一緒に帰るシーン。トンボが飛んでるんだよね。季節はどんどん巡っているのだというのが重い。

 

・三谷と金子さんが実は放課後一緒に勉強していたりする描写もあり、そこからさまざまなことが示唆される。部活のみんなでファミレスとか行くのかな〜とか、誰かの家で集まって勉強とかするのかな〜みたいな。

 

囲碁部のみんなが魅力的なキャラだからこそ、院生になって以降、残酷なまでに中学校から関心が薄れていくヒカルが際立つし、最後まで囲碁部のみんなとヒカルは仲良しでいてほしかったな〜という気持ちになってしまう(別に不仲というわけではないが)。卒業式でみんなで写真を撮ってほしかった。