翻訳にかんする雑記2020/12/14

勉強のために訳読している本があります。

Livingston, Eric. 1987. Making Sense of Ethnomethodology. Routledge and Kegan Paul. 

 

この序文に以下のような文章があります。3文目の訳に迷ったんですけど、どう訳すべきだと思います?

I have, at times, sacrificed precision of expression and exactness of detail. As pedagogy, I find this preferrable to meticulous exactitude. A serious and sombre man who is drowning is a drowning man nevertheless.

 

僕はこう訳しました。ちょっとくどいかもしれないけど。

真面目で陰鬱な人が溺れ死にそうだったとして、重要なのはまずもってその人が溺れているということであって、どういう性格なのかということではない。

 枝葉末節を省こうという前文の趣旨を受けた比喩表現だということを踏まえてこうなった。「こなれた」訳にしすぎ感は否めないし長くはなったけど、意味は取れていると思う。もっとスッキリした訳し方があったらコメントをください。